2011/10/05

TRANSIT No.14


前号に続き、『TRANSIT』最新号にてイラストを
2コーナー、計4ページ分描かせていただきました。
今回はアメリカ西海岸特集です。

ロサンゼルスには10年前に行った事があります。(観光で)

2001年の9月10日に友人と2人でアメリカに降り立ったんですが、
そう、あの9.11アメリカ同時多発テロの前日に到着したのです。

ホテルに泊まって次の日朝起きてテレビをつけるとビルが崩れる映像が流れており、
寝ぼけたままの私は最初、ビル解体の映像だと思っていました。
その後飛行機がビルに突っ込む映像が流れ、「え?」と思って画面の文字に目をやると
「TERRORIST ATTACK」と書いてあり、そこでようやく私はテロが起きたことを認識しました。

初めてアメリカに来て朝一にいきなり嘘のような衝撃的な映像を目の当たりにして
何が起きているのか全くワケがわからず、悪い夢を見ているようでした。

自分がいたのがロサンゼルスでテロの現場とはほぼ反対側に位置していた為か、
意外にも街の人々は比較的冷静といいますか、自分の方が心配になるぐらい
皆、淡々と生活していました。(私が見た範囲では)
ただ、外に出ている人は少なかったんではないかと思います。
ユニバーサルスタジオも次の標的になる恐れがあるとして、臨時休業していました。

9.11の時の新聞を現地で買ったんですが、
その一面は激しく燃えるワールドトレードセンターの写真に
一言大きく『HORROR』と書かれていました。

まさに間違いなくHORRORだったわけですが、
それ以上に、その一言では言い表せない人々の様々な感情や複雑な世界の構造が
一挙に吹き出したあの日のアメリカにおいて、テロが実際に起きた現場から比較的離れた
ロサンゼルスの人々の生活と、たまたま観光で訪れた日本人である自分との関係性は
無味無臭の次元の歪みに似た、ある種の空虚さを感じさせる、
如何ともしがたい記憶として今も残っております。


かな〜り脱線しましたが、今回のお仕事の話に戻ります。

まずはヒッピー・ムーヴメントをリードした著名人による発言を紹介したコーナーで
12人の人物イラストを描かせていただいてます。


 アレン・ギンズバーグやジャック・ケルアック、ティモシー・リアリーなどなど描いてます。
実際の誌面では絵の色が蛍光ピンクや緑色になっています。テキストはばるぼら氏。


もう一つ、これまでの西海岸の様々な音楽シーンを紹介したコーナーで
8つのジャンルのイメージイラストを描かせていただいてます。



ヒップホップやファンク、LAメタル、ハードコアパンクなどなどのシーンを描いてます。
テキストは砂波針人氏。


書店で見かけた際は何卒よろしくお願いします。

TRANSITはバックナンバーがどんどん品切れになってますので、
気になる特集の号はお早めにゲットされることをオススメしますよ!


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